株式会社アイティフォー様

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1. 株式会社アイティフォーご紹介

アイティフォーはシステムインテグレーション、ITコンサルティング、ソフトウェア開発、ネットワークサービスなどを提供する東証一部上場の独立系総合ITベンダーです。国内初のPOSシステムを開発するなど、永きにわたり金融・流通パッケージベンダーとしてたくさんのお客様の課題解決に取り組み、確固たる地位を築いていらっしゃいます。

本記事では現在のアイティフォーとアイセルの関係を築くにあたり、経営実務面でのご担当、パイプ役を担っていただいている経営企画部部長 吉原明雄氏にアイセルへの想いを語っていただきました。

2. アイティフォーとアイセルの出会い

アイティフォーとアイセルとの出会いは「ヒト」と「技術力」が引き寄せたものでした。

もともとアイセルはアイティフォーの一下請企業としての関係でパッケージ開発、導入のサポート業務についてもらっていました。現在アイティフォーの主力パッケージのひとつであるECパッケージ「ITFOReC」の新規開発の際、さまざまな難問が発生しました。そんな折、アイセルのECパッケージの開発経験が豊富なSEが中心になり、さまざまな技術提言をし、取りまとめていただいた結果、窮地を脱したことがありました。当時の社長はアイセルの「ヒト」「技術力」に強く感銘し、今まで以上にパイプを太くしお互いが成長できるそして「WIN-WIN」の関係を築いていきたいと強く思ったことが「出会い」のきっかけです。

3. 吉原部長とアイセルの出会い

当時の社長のアイセルへの「想い」を実現すべく、資本関係すなわち出資をもちかけたことにより、アイティフォーとアイセルとの「共の歩み」が始まりました。そしてここにも「ヒト」との出会いがありました。

出資に関して、両社調整にはアイセル側は当時の常務取締役が責任者としてご担当。私とは親子ほどの年の差がありましたが、同じ目線でどうすればベストパートナーになれるのかを軸に今までの知識・ご経験をお話いただいたことが印象的で、いまでも感謝しています。


4. グループパートナーとしてのアイセルに期待すること

資本関係が成立して以降、年々両社の取引は成長、拡大。主力パッケージのカスタマイズを中心に核になるお客様への導入をお願いしており、両社の事業部長、開発責任者でお互い踏み込んだ体制を築けています。

しかし、良いことばかりでもありません。エンドユーザーと真正面から向かい合うアイティフォーメンバーからの要望が、開発を請け負うアイセルへうまく伝わらないなど、コミュニケーション不足が主因で、品質低下や厳しくなった納期への対応が発生することもありました。しかし、時間は要したもののお互いが問題・課題に向き合い、原因を解明し、改善策を講じながら克服していったことでより強固な関係構築ができたと感じています。

経営管理面についても当初は少し甘い部分が感じられ、当方より指摘することもありましたが、若返った経営陣が真正面から受け止めて改革をおこなってくれたことにより、安定した経営基盤を築いていらっしゃいます。

今アイティフォーは新しいステージ(「お客様」、「パッケージ」、「業務」)が増え、積極的に取組んでいます。まだまだアイセルにお願いしたいことはたくさんあります。積極的にアイティフォーのプロジェクトに参加してほしいです。そして現在はアイティフォーの一翼を担ってもらっていますが、もっと大きな翼にして大きく羽ばたかないといけないとも感じています。その果てにあるお互いの成長と「WIN-WIN」の関係を目指して。

5. アイセルメンバーについて

現在、社長の東川がアイセル社外取締役として就任しており、毎月会議に参加しています。社長が出席できない場合は、私はオブザーバーとして参加しています。今のアイセルについて感じることは・・・
「若いヒトの力がみなぎっている」「よい雰囲気」「お客様視点」
という印象です。

経営陣はここ数年で大きく若返り、新体制では「皆で案を持ちよって話し合って決める」スタンスを徹底しており、そのための活動はいとわない。たとえば、6月1日に佐賀ソリューションセンター開設に至る経緯についても、企画段階ですぐ全国の候補地を役員が視察、情報収集し、決定までに数か月しか要しなかったことや、経営計画について出資当初のトップダウンによる経営から「企業理念」「行動指針」を軸に意見を出し合い、ビジョンや中期経営計画ができていく様子など社長を中心に若い経営陣が日々成長していることが感じ取れます。それはすなわち会社が成長していることでもあり、今後も大きく期待しています。

「よい雰囲気」という言葉では漠然とした表現になってしまいますが、草川社長と幹部社員、そして一般社員とのコミュニケーションが非常に良く取れていると感じます。特に草川社長と幹部社員が、開発現場内にデスクを置いて話しやすい雰囲気を作っていることで様々な情報交換、経営判断がスピーディーに行われているのが印象的です。

「お客様視点」についても草川社長、幹部社員自らが社内に徹底した教育を行っていらっしゃいます。「経営理念」「行動指針」を常に軸においた活動をすることで社員の視点は「お客様」を常に意識するところに向けられていて、その結果、開発スキルや品質が上がることにもつながっていると感じています。

6. 最後に・・・

前述のとおり、グループ企業としてアイティフォーの開発の一翼を担っていただいています。今後も安心して仕事をお任せできるパートナーとして盤石な体制を維持・成長してほしいです。今後アイセルが成長するにあたり、企業として「株式上場」が正解かどうかはわかりませんが、実際にその選択肢が視野に入ってくるところまで成長してほしい。そのお手伝いができればと思っています。