MDX?<莫大なデータをデータを分析・管理するツール>

  • 技術者ブログ

技術者ブログなるものの記事ということで、何を書こうか悩んでおりましたが、つい最近まで長きに渡り常駐していた大手飲料メーカーの時の話でも書かせていただこうと思います。

常駐先で行っていた業務内容としては、主に売上分析用レポートの運用・開発・保守を担当しておりました。
大手企業のデータということもあり、毎日数百MBの売り上げデータが送られてきます。
送られてきただけではただのデータの塊ですので、そのデータを分析・管理するシステムが必要になります。
そこで使われていたのが、SQL Server Analysis Servicesを用いて構築されたキューブでした。

Microsoft社のSQL Serverに付属しているBIツールです。
送られてくるデータはかなり細かい粒度で送られてくるため、多角度の分析を行うためには、こうしたBIツールが必要となってきます。
キューブへのアクセスはExcelのピボットテーブルから行います。
ピボットテーブルは縦軸・横軸・フィルタに自由に分析軸を配置できるため、多角度の分析には適しているツールだと思います。

実作業としては、キューブからデータを取得しレポートを作成するのですが、その際、ピボットテーブルからデータを取得するのではなく、MDXという多次元用クエリを使用してデータを取得します。
MDXという単語があまりピンと来ない方は多いと思います。
OLAP(オンライン分析処理)データベース用のクエリ言語の為、web上探してもなかなか情報が見つからないんです。。
SQLでしたら、外部ツールはフリーも含め多々あるかと思いますが、MDXの場合、同梱されているSQL Server Management Studio以外で全然見つからないのです。。。
(もしご存じの方が居たら是非教えてください!)

そこで、MDXを実行するツールをExcel上で開発することにしました。
業務の合間に作成していたので、現在のバージョンになるまで、おそらく丸1年ぐらいかかったと思います。
作業の効率化が目に見えて現れた時はうれしい気持ちになりますね。
ちょっと思い入れの強いツールなりました。

これから先、色々なお客様とお仕事をしていく中で、またMDXを使う機会があれば良いなと思います。